秋が深まりゆくころ「寒露」
こんにちは。
「秋の日はつるべ落とし」のことばどおり、
あっという間に暗くなるようになりました。
さて、二十四節気では10月8日から寒露となります。
朝夕の露が冷たくかんじられ、夏鳥が去り、冬鳥が飛来しはじめる頃です。
日がさしている時間はまだ暖かいのですが、朝晩は肌寒くなってきました。
また「菊花開」菊の花が咲きはじめるころで、
菊まつりや品評会が各地で行われます。
浅草・浅草寺の境内でも
毎年10月中旬から11月中旬に菊花展が催されています。
五節句の一つ「重陽の節句」は旧暦の9月9日で、
新暦では10月の中頃にあたります。
別名「菊の節句」ともよばれ、菊酒をのんだり、菊湯や菊枕など
菊を用いて無病息災や長寿を願います。
こちらは常陸屋の菊、職人さんが一つ一つ手作りしている抜型です。
真鍮の板を曲げて作っており、とても丈夫で長持ち、ご長寿です。
サイズも豊富にとりそろえており、
秋にはイチョウや紅葉などの抜型も人気です。
いつもの食卓にさりげなく季節を添えてみるのもいいですよ。
食用の菊も秋がおいしい時期です。
一年じゅう出回っていますが、旬のものは香りがちがいます。
美しい色と香り、シャキシャキとした歯ざわりは何ともいえません。
酢の物やおひたし、ご飯にまぜたりして味わってみてはいかがでしょう。
「菊ごはん」
炊いたごはんに、
酢をくわえた湯でさっと湯がいた菊の花、三つ葉と塩をいれてまぜこみました。
ゴマをくわえてもいいですし、
大根の葉や春菊をきざんだものをいれてみても。
菊の香りと食感がたのしめる季節のごはんです。